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からだの豆知識 第12回 『O-111、O-157 身の回りの菌を知っておこう』

2011年5月18日
菌イラスト

1. 食中毒の原因となる主な菌

菌の種類により感染力は違いますが、原因の菌に汚染された食品を食べると腸管内で菌が増殖し腸管壁の細胞を破壊します。それが、発熱、下痢、嘔吐、水様便という、急性胃腸炎を起こします。
菌が溶血性の毒素を出す場合、血管に入り血球を破壊し、腎不全、肝障害、心不全や脳症を起こし死にいたる場合があります。

<腸管出血性大腸菌>
話題のO-111ですがO-157と同じ大腸菌の一つです。大腸菌は健康なヒトの腸内で生息し、ほとんどは無害です。
ある種の病原大腸菌の中のベロ毒素を出し、3日ほどの潜伏期間の後、下痢血便、溶血性尿毒症から脳症にいたるものを腸管出血性大腸菌と呼びます。
生肉を食することで感染する事が多いようです。

<サルモネラ>
動物の消化管に生息する腸内細菌。ペット、鳥類、ネズミ、ゴキブリなどにも生息しますので注意が必要です。
動物の糞を介して感染。腸チフス、パラチフスをおこすもの、胃腸炎を起こすものに区別されます。
加熱が不十分な鶏卵、食肉を摂取する事で感染します。半日ほどの潜伏期間があり、嘔吐、下痢、高熱が特徴で血便を伴う場合があります。

<腸炎ビブリオ>
海水中に生息する細菌。この菌に汚染された魚介類を生食することで感染します。
増殖が速いのが特徴で、低温や真水に弱い菌なので、生魚は常温で放置せず、真水でよく洗い冷蔵保存することが大切です。半日ほどの潜伏期間の後、嘔吐、発熱、腹痛を伴う水様便、通常は2~3日で回復します。
中には溶血性毒素を出す菌があり高齢者の場合心臓毒性にいたる場合があります。

2. 生活環境の中での感染や院内感染などの原因になりうる菌

<レジオネラ>
沼や河川など水の中、土壌の常在菌です。
大量の水を溜めて利用する場所、24時間風呂、空調設備に用いる循環水、エアロゾルを介して肺に入って肺炎を引き起こします。

<MRSA>
MRSAとはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のことで、ペニシリン、メチシリンなどの抗生物質に抵抗性を示す院内感染の代表格。
抗生物質の乱用により耐性菌の発生が問題になっています。
健常者は無症状ですが、老人など免疫力が低下した人が感染すると肺炎敗血症などを引き起こし、重篤な場合は死に至ります。

<緑膿菌>
環境のどこにでもいる存在します。
傷口に感染するとしばしば緑色の膿が発生する為名付けられました。
自然界に多く見られる菌であり、一般的には病原性は弱く問題とはなりませんが殺菌剤や抗生物質に抵抗性を示す性質がもともと強く、しばしば耐性菌が発生します。
健常者は無症状ですが、臓器移植者など免疫力低下した人が感染すると肺炎、腎炎などを引き起こします。

<セラチア菌>
腸内に住む細菌です。
赤い色をしており、洗面所の赤いシミの原因であることがあります。
自然界に多くもられ、一般的には病原菌が弱く問題とはなりません。
健常人は無症状ですが、免疫力が低下した人が感染すると呼吸不全や腎不全につながります。

どれも一度は耳にしたことがある菌だと思います。
まず、食中毒の原因菌から身を守るには十分な加熱、調理器具の消毒、身の回りの菌から抵抗力のない人を守るには菌を増殖させないことが大切です。
日常的に継続するには人体に安全でしかも全ての菌に効果を示すものを選ぶ必要があります。
ユーカリ抗菌剤はユーカリとキトサン両方の力でこれらすべての菌に抗菌作用を示します。

薬剤師K
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