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からだの豆知識第15回 『このままでは危ない日本人! ストレス・低体温が免疫力を低下させる?』

2011年11月12日

体温計白血球の中のリンパ球が免疫にかかわっている話は前回したと思います。
さて、ストレスがかかると我々は、ゆったりとはできず攻撃的になり、交感神経系が刺激されます。
アドレナリンが分泌され、その結果、T細胞,B細胞、マクロファージの機能が抑制されるようです。
また、脳を経由して副腎皮質の刺激からステロイドホルモンの分泌が盛んになり、これらもリンパ球の機能減少につながっているようです。ストレスが長くかかれば精神面だけでなく、肉体もダメージをうけやすくなります。

医学辞典には日本人の平均体温が36.8度と書かれているにもかかわらず、今や高くて36.3度、ほとんどの人が35度台という状態です。家電、通信の発展のおかげで身体を動かす必要がなくなる状況は今後さらなる低体温化をもたらす危険性があります。
低体温により脂肪や糖の燃焼が低下すれば、生活習慣病のリスクも高まり、血流が悪くなることで、コリ、むくみ、痛みに悩まされることになります。そして一番の問題は免疫力の低下です。

体温が一度上がると免疫力が5倍アップ!HSP(ヒートショックプロテイン)を増やそう

最近その謎を解き明かす、HSP(ヒートショックプロテイン)がテレビ等で話題になり、ご存知の方も多いかと思います。簡単に説明すると熱やストレスが加わった時に身体を守ろうとして出るたんぱく質のことです。

我々の身体を作る60兆個の細胞はタンパク質でできています。それらは古くなり、傷つくと修復が繰り返されています。
HSPは体温が上がると産生され、身体中の細胞内の古くなったたんぱく質を処理し、傷を修復、新しいたんぱく質を合成します。これにより加齢や病気でダメージを受けた細胞が再生され、免疫を司る白血球そのものも機能アップするわけです。
ガンの温熱療法というのがありますね。HSPはガン細胞を見つけると抗原提示、つまりガンであるという人相書きをたくさん出してくれます。リンパ球がガン細胞を見つけやすくなるので攻撃もしやすくなります。

HSPは加温後2日目にピークに達して4日で消失するそうです。HSPの下がった時に風邪をひいたりします。
自分で増やすこともできるので大丈夫。
HSPを増やして低体温から脱出するには、毎日熱いお風呂に入る、筋肉を動かす運動をする、身体を温めるような食品を摂る、人気の金時生姜などを試してみたらいかがでしょうか。

薬剤師K
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