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からだの豆知識第17回 『皮膚科でもらったステロイド、保湿ローション、クリームどっちが先?』

2012年2月18日

今年の冬は例年にない寒さのせいで「しもやけ」の患者さんが増えています。また暖房による乾燥のせいでしょうか、カサカサになり、寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)など、痒みを伴う湿疹があちこちに出て皮膚科を受診する患者さんも多いようです。

さて、薬局でもらう薬は特別処方で混合されたもの、または何種類かのチューブに入った軟膏とクリーム、ローションですね。
塗る部位と順番が詳しく書かれている場合はそれに従うべきでしょうが、実際は「どっちが先」が良いのでしょうか?

大前提は塗る範囲が広い薬→狭い薬→スポット使用の薬で使用することです。
先にスポットの薬を塗って、その上からローションを重ね広い範囲に重ね塗りをすればスポットの薬を必要ない広範囲に塗り広げることになってしまいます。

ステロイドは使用する部位により強いものから弱いものが区別して出されるので間違えないよう注意しましょう。
寒冷蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などの場合、身体用のステロイドとしてある程度強めのステロイド軟膏を、炎症のひどい所に塗るように。保湿クリーム、ローションはそこを中心に周囲のカサカサしている身体全体にまで塗り広げるように、と指示されます。
ここでステロイドを先に塗ってしまえば、炎症のひどくない健康な肌にまでステロイドを広げてしまうことになります。
余分なステロイドの副作用を防ぐために保湿剤を先に塗りましょう。

最近はニキビの治療薬でこれから出来てくるニキビの根っこにまで効かせるためにニキビの周囲まで塗るように指示があるものがあります。同時にニキビにだけ塗る薬が処方される場合があります。女の子の場合当然手持ちの化粧水などつけたいわけですよね。
他の湿疹でも炎症がひどい場合や傷口が開いている場合は、毎日の化粧品に入っている雑菌が入る恐れがあるのであまりお勧めはしません。化粧水を付けたい場合は同じ理由で先に塗ってから、範囲の広い薬、スポットの薬と重ねましょう。

もしかしたら「私はステロイドが先と皮膚科から指示された」という方もいると思います。
それは医師が効かせたい薬を優先しているからです。
先に塗った方が効きやすいかもしれない。何種類もあるとつけ忘れるかもしれない。という思いでまずは強い薬を先にと指示が出るのだと思います。

ステロイドというとむやみに怖がる方もいますが、短期で使用するには副作用の心配はほとんどありません。我慢して掻きこわして、あちこち広げてしまうより短期間きちっと炎症部分に使って治すのも必要なことです。

ただ皮膚萎縮の副作用はあります。つまり皮膚が弱くなって抵抗力がおちてしまうのです。その時は治ったと思っても、ステロイドを中止するとまた同じ症状が出る。そして塗ると治る。前回より湿疹の出る場所が広がっている。この場合はステロイドそのものの副作用も見直しましょう。健康な肌にまでステロイドを塗り広げてないでしょうか。必要以上にたっぷり塗っていないでしょうか。

まずは日頃から保湿クリーム、ローションをぬって冬の乾燥、カサカサの痒みから始まる寒冷蕁麻疹などが起こらないように予防しましょう。お子さんやお年寄りが肌を直接ストーブ、ヒーターの前にさらしていないか注意してあげましょう。冷えた所から急に温かい所への体温変化で痒みが増すので温度調節にも注意しましょう。

さて、ステロイドの外用薬は塗れば、とりあえず炎症がぴたっと治まるので繰り返し使ってしまうことになります。特にお年寄りの場合など皮膚萎縮の副作用で皮膚がどんどん弱くなっていても疑問を持たずに同じ薬を使い続けてしまうケースが多く見られます。自己判断で通院をやめてしまい、また何ヶ月後に皮膚科を受診する方要注意です。

抗アレルギー剤と併用しても、繰り返し同じ症状に悩まされている方、ステロイドから離脱したいと思う方はデトックスの意味で低分子キトサンを試されてはいかがでしょうか。
外用薬でも長期にわたって使用すれば体内に蓄積されます。
まだステロイド依存症になりたくない方、アレルギー物質の排出で、体質改善をしてみてはいかがでしょうか?

ペット用キトサン、キトケアはステロイドで改善されなかったワンちゃんの皮膚炎に多く用いられています。
たぶん動物病院の費用に比べてわれわれ人間は保険診療ができるので漫然と皮膚科で同じ薬をもらってしまうのかもしれませんね。

もう一度ご自分の皮膚と薬の塗り方を見直して副作用を回避しましょう。

薬剤師K
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