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薬剤師のコラム 第18回 『体温調節機能(ホメオスタシス)強化で夏に備えましょう。』

2011年6月8日

温度差の激しい梅雨です。体温調節機能(ホメオスタシス)強化で夏に備えましょう。


夏本番のような気温が続いた後、超クールビズが始まるはずが、寒いくらいの衣替え。毎日の温度変化に身体がついていけませんね。
風邪、関節の痛みなど日ごろの不調が出てくるかと思います。

我々の身体にはホメオスタシスと言って、周りの環境にかかわらず体温を一定に保つ機能が備わっています。
我々の身体は体温が上がれば自然に汗をかいて身体を冷やそうとし、冷えすぎれば身体を震わせて熱を出して温めようとします。
また風邪のときなど細菌をやっつけるため体温を上げようと熱を出します。
しかし、長年の冷房などにより快適温度に慣れた我々の身体は体温調節機能が鈍ってしまっているのかもしれません。
震災による影響で節電意識の高まる中、冷房のない過酷な状態に適応できずに熱中症などで倒れる人が続出するのではないかと心配です。

普段から冷え性の人・肩こり・関節痛・頭痛に悩む人、胃腸が弱い人、痩せにくい人、風邪を引きやすい人は体温調節機能が衰えているかもしれません。
うまく体温を上げられないと、血流が滞る→新鮮な酸素が全身に運ばれない→乳酸などの疲労物質が排泄されない→筋肉がこわばる→血管が収縮→さらに血流が滞る→……
と悪循環に陥ります。
また、体温調節機能が衰えていれば発汗できず、身体の中に熱がこもった状態になります。
暑いからといって冷たいものばかり飲んでいると、代謝が鈍り痩せにくくなります。
寒いときに風邪を引くのは体温が下がると免疫力が低下するからです。
夏本番前に身体を温めて体温を上げ、発汗できるような身体を作っておきましょう。

風邪の引き始めに漢方薬の葛根湯(かっこんとう)を飲むと体温があがって発汗することにより熱が下がります。
葛根湯の構成生薬の生姜(ショウキョウ)には解熱作用があります。
これはショウガに含まれる辛味成分であり、ジンゲロールとガラノラクトンの体温上昇作用によるものです。

ショウガにはいろいろ種類があり、中でも体温上昇作用の辛味成分が多く含まれているのが金時ショウガです。
日本で多く売られているものは別グループの辛味成分の少ないお多福生姜です。
毎日気軽に取れる金時ショウガで衰えたホメオスタシスにスイッチオンして夏に備えましょう。

薬剤師K
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