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日本メディカルハーブ協会シンポジウム

2012年7月7日

「食とハーブ・世界の植物を使った伝統医療」に参加して

医療の現場には毎日のように製薬会社さんが新薬のPRにやってきます。
重い病気にかかり、最新医療、新薬の開発を待ち望み、それで救われる患者さんもいます。

国の医療費削減のためにジェネリック医薬品が推奨されています。
中学でも薬の知識を学ぶ授業がはじまったようで、薬のない生活は考えられません。

震災の後、被災地だけでなく製薬会社の工場、倉庫が被害にあって薬の流通が滞りました。
もし、大規模災害が起こり薬が無くなってしまったら……。

今の子供は「薬草」をゲームのアイテムとしてしか認識しておらず、テレビでも時代劇の中でしかおめにかからないものですね。薬草を使った伝統医療は時代に逆行しているようですが、危機的状況に備えて知っておきたい事の一つです。
インドのアーユルベーダ、チベットの医学、インドネシアのジャムウ、どれも薬草ハーブを使った治療法で野生に生えている木や草の中から薬効のあるものと部位を見分け、煎じて飲んだり、オイルやペーストにして体に塗って使うものを伝承的に受け継いでいるものです。

若い女性の間では、ハーブやアロマセラピーはエステと混同され、美容、癒しに利用されていますね。
オーガニックブームでバーニャカウダを初め有機野菜を売りにしたレストランも大流行。
塩麹など発酵食品も人気ですね。ベランダで野菜ハーブを育てたり健康になるための食育は少しずつ広まっているようです。

次に必要なのは「薬育」ではないか?今回のシンポジウムの話題でした。
昔は家の周りにドクダミが生えていました。血がでたら、チドメグサをかぶせる。
炎症の起こったところにユキノシタをはりつける。レスベラトロールの原料になるイタドリは痛みと取るからそう呼ばれます。
日本にもおばあちゃんからうけつがれた伝統医療はあったはずです。
今回の先生のお話でも、はと麦を発酵させた物で孫の尖圭コンジローマを治したおばあちゃんの話が出ました。はと麦はヨクイニンとして漢方の治療薬としてイボに使われます。

ご存知のとおり今保険で調剤される漢方は生薬で構成されています。
ヨーロッパにはハーブを治療のために調合する薬局があります。
薬学部の薬草園だけでなく、小学校に薬草園を作ったら子供たちがゲームではなく本物の薬草に触れられるのでは?

国の医療費削減のためにはジェネリック医薬品の前にまずは病気にならないために食の自己管理、身近に薬草が生えていない現実であれば、市販のハーブ、サプリメント、漢方を利用して自然のくれた治癒力を見直しませんか。

薬剤師K
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