薬剤師のコラム 第8回 『ノロウイルス?ロタウイルス?下痢、嘔吐大丈夫?』

2010年12月15日
お子さんの学校で嘔吐や下痢、流行ってませんか?
冬の時期、食中毒でもないのに、嘔吐と下痢の患者さんが多くなります。
お腹の風邪(?)と言われ、軽い発熱と胃腸炎を起こしているようです。
原因と考えられるのはノロウイルスと言われるもので牡蠣などの貝類が特に冬の間に溜め込みやすいウイルスです。
私たちも夏は食中毒に注意しますが、冬は油断して生のまま食べてしまいます。
ノロウイルスは85度以上の加熱で死滅しますので加熱して食べた方が安全です。

ノロウイルスは85度以上の加熱で死滅しますので加熱して食べた方が安全です

抵抗力のある方はたとえ感染しても症状が出ないのですが二日ほど潜伏期間があります。
ノロウイルスは経口感染がほとんどですが潜伏期間のあいだに家族や人ごみなど至近距離で咳や吐物から抵抗力のないヒトにが移される可能性があります。
お子さんやお年寄りの糞便や吐瀉物(としゃぶつ)を片付ける時は要注意です。使い捨ての手袋はもちろんのこと、マスクをしないと浮遊するウイルスを吸い込んで確実に感染します。

乳幼児に多いのはロタウイルスです。こちらは食中毒ではなく発熱と水溶性の下痢が特徴で糞便や吐瀉物から感染します。
保育園などで集団感染することはありますが、大人への感染は少ないようです。

どちらも細菌ではないので抗生剤は使わず対症療法になります。強い下痢止めはウイルスが身体の外に出るのを遅らせるので使いません。熱があれば解熱鎮痛剤と乳酸菌系の軽い下痢止め、電解質をとるために、OS-1のようなアイソトニック、スポーツドリンク系と飲むことをすすめます。脱水の心配があれば点滴をすることになるでしょう。

予防としては当然うがい手洗いですが、あちこちに置いてあるアルコール系のものはあまり効果がない上に揮発性なのですぐに効果がなくなります。
例えばエタノールは殺菌効果があり菌を激的に減らすことはできますが、五分後には乾燥して菌がまた増殖しはじめます。
糞便や吐瀉物には次亜塩素酸(ハイターなどの漂白剤を薄めたものでOK)が効果を示します。
ただ、予防に直接肌に付けるわけにはいかず、舐めてしまう危険性のあるお子様に使わせるわけにはいきません。
また金属に対する腐食もあるので、キッチンまわりも使えない場所があります。
そこでおすすめは、安全で抗菌作用が長いユーカリ抗菌剤をおすすめします。
抗菌とは菌の生育を阻害して増殖を抑制すると言う意味です。
ユーカリ抗菌剤はインフルエンザウイルスにも効果がみとめられています。
夏だけではない冬の時期油断しないで外から予防しませんか。
体温が下がると免疫力も落ちることもお忘れなく。
薬剤師K
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