薬剤師のコラム 第9回 『花粉の季節がやってきました。人もペットも!』

2011年2月5日


花粉症の薬は花粉が飛散し始める一ヶ月前に飲み始めないと間に合わないって知っていました?
えーっ?もう手遅れですか?
来年はお正月休み明けたら花粉症の方は受診して、お薬もらってください。
製薬会社のデータでは一ヶ月前にのみ始めた人は飛散してからのみ始めた人よりもくしゃみハナミズなどの症状が半分に抑えられるそうです。
さて、花粉症の薬というと眠くなりますね。そして、眠くなる薬のほうが良く効くと思ってる方多いですね。

なぜ眠くなるのでしょうか

花粉などのアレルギー物質が入ると刺激によりヒスタミンという物質が出て血管や神経の受容体にくっついて鼻水などの症状をひきおこします。その受容体に先回りしてくっついてヒスタミンがくっつかないようにするのが抗ヒスタミン剤と呼ばれるものです。
ヒスタミンは悪さをするだけではなく脳内では覚醒や脳の活動をするには欠かせない物質です。
昔に開発された抗ヒスタミン剤は脳内のヒスタミン受容体にもくっついてしまうために脳でヒスタミンが働けなくなり覚醒や脳の活性ができなくなります。
そこで脳に入りにくい薬、つまり眠くならない薬が開発されました。眠くならない薬は弱いから効かないと思うのは間違いです。
今日本にはパイロットが飲める薬が二種類あります。次に飲んで運転してもいいけれど要注意の薬、運転はだめという薬の三段階にわかれます。
お医者さんでもらう薬とドラッグストアで買う薬、受験生が飲んでどっちの合格率が高かったかというデータで、お医者さんで花粉症の薬をもらっていた方の合格率が高かったそうです。ドラックストアの薬は脳に入るタイプの抗ヒスタミン剤がはいっているので脳の活性がダウンしてしまうので注意です。
面倒でも受診して眠くならないタイプの薬をもらうことをお勧めします。
怖いのは自分の能力ダウンに自分が気付きにくいこと。脳に入る薬ではブレーキを踏むまでの時間が確実に長くなっていますから。

さて、そんな面倒な薬なら飲みたくないと言う皆さんに朗報です。
プロホリスを飲んでいたグループと飲まなかったグループの花粉症患者で、花粉症の薬が必要になったかどうかの実験データでは、やはりプロポリスが過半数の症状をおさえました。
花粉症の薬のスタートが遅れてしまった方、今からでもプロポヴェールおすすめします。まずはキャンディーからいかが?
ユーカリのアロマオイルをたらした蒸気で部屋を満たすのもお勧めです。




今や花粉症は人だけではなく動物も悩まされているようです。
愛犬とのお散歩など外出から帰ったら人間同様、しっかりブラッシングして花粉を落としてあげて下さい。
部屋の中で俟っている花粉は床に落ちて部屋の隅にたまりますからペットのためにもお掃除してくださいね。

アレルギー反応を起こす抗原は花粉だけではなく、血液検査をすればダニやハウスダストなど様々なものが複数出る場合があります。スギ、ヒノキは日本全国に多く、春に一斉に花粉を飛ばし、夏にはイネ科のカモガヤ、秋にはキク科のブタクサに代表される花粉がアレルゲンになります。一種類の抗体をもっていればその季節が終われば症状も終わりますが、複数の抗体ができてしまうと年間を通して苦しむことになります。
また都市部で花粉症が多いのは排気ガスなどの要因と絡み合っているからとも考えられます。
愛犬もお散歩で排気ガスや様々なものを吸い込み、蓄積される中、抗原抗体反応が過剰になると皮膚疾患として原因が特定できないアレルギー反応がでて、痒みや抜け毛に悩まされるようです。

ペット用キトサンであるキトケアはフードにふりかけるのと、直接皮膚にスプレーすることで原因が何であれ中から外から有害物質を排除してくれるようで、愛犬家の皆様からご信頼いただいています。
薬剤師K
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